スケッチブックいっぱいに

秋の空は見ていてとても気持ちがいいです。スカッとする青空、とでもいいましょうか。
雲ひとつなく続く空を見ていると「仕事ほったらかしでどこかへ行きたい」気持ちになります。
実際にはそういうわけにもいきませんが、そういう気持ちになる人は大勢いることでしょう。
そう考えながらお昼を買いに職場から出ると、近所の小学生の団体に会いました。
どうやら課外授業のような感じで、みんなスケッチブックを持っていました。

少し歩いたところに大きな公園があって、市民の憩いの場として愛されています。
小学生のスケッチといえばその公園というのがお決まりだそうで、たまに電車でも見かけます。
引率の先生は大変だと思いますが、私も子どもの頃を思い出してしまいました。
先生に連れられて、親ガモと子ガモのようにテクテク歩いてピクニックに行った記憶があります。
もちろんスケッチブックを持って、小学校の近くの大きな池のある広場に行きました。

池の周りに集まって、なんでも好きな風景を描いてくださいと言われました。
私は昔から「ちょっと人と違うこと」が好きな人間だったので、みんなと同じじゃつまらないと思いました。
そこでみんなが描きそうなものではなく、何か違うものを探そうと思い公園中を散策しました。
大きな木の根元にありの巣を発見した私は「これだ!」と描き始めました。アリの巣を描く子なんていないだろうと思ったからです。

時間が終わりになり先生が集合の合図をかけました。私はまだ終わっていませんでしたが、
みんなが集まる広場に戻ることにしてトボトボと歩きはじめました。実はアリの巣を探すのにかなりの時間をかけてしまい、
肝心のスケッチに要する時間をまったく考えていなかったのです。
ですからアリの巣はアリ2匹を描いて終わっていました。これでは何がなんだかわかりません。
しかもせっかく公園まで来たのにアリの巣なんて、よく考えたら変です。

きっと先生に怒られるなあなんて思いつつ、少ししょげて帰りました。
後日図工の時間にそのスケッチを仕上げることになったのですが、案の定呆れられましたね。
これからはもっと描く時間を増やそうね~と優しく言われましたが、子ども心にその優しさが傷口にしみました(笑
)自分の失態に気づくのも考え物ですね。
今時の小学生はスケッチブックにいったい何を書くのでしょう。少しのぞいてみたい気分になった、秋の昼下がりでした。

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